CONCEPT

SCENT OF JAPAN

日本には、日本独自の香りがある。

ハーブやフラワーアレンジメント、アロマや香水など香りを楽しむ方法はたくさんあります。そしてそれらの大半が西洋由来の種類や構成、手法や着想を占めており、それはそれでの美しさを堪能することができます。

しかし、それでは日本独自の香り文化はないのかといえば本来は負けず劣らず、大変豊かな表現力を用いられていたはずです。

その一つに、聞香(もんこう)と言って天然香木の香りを鑑賞する芸道があります。

今はほとんど聞かなくなっていますし、聞香の場を開いている場所もほとんどありませんが、フランスの香水文化やドイツのアロマセラピーのそれらと違い、日本の香道とは他の芸道と同じように、本来的にはただ香りを楽しむことが目的で成立した芸道です。それは、西洋化する前に日本では禅を初めとして「ただ感じ取る事」が重んじられてきた背景も同時に物語っています。「感じ取る事」の機会が損なわれている今こそ最も必要とされる文化の一つなのではないかと私たちは考えます。

 

加えて、香りというのは単に芸道としての香り文化だけを指すのではなく、その場に居合わせて偶然香る畳や杉、沈丁花の香りなど、実は日常に於いても様々な香りに包まれて暮らしてきた背景があります。ある種、日本の暮らしと日本の香りは隣り合わせの関係にあったと言っても過言ではありません。香りは、その日本独自の暮らしや生活様態を人の知覚を通し思い出させるものとして、私たちが行う事業も人々に日本本来的な知性や感性を思い出させるような事業を進めます。

HASKAの由来は蓮の香り

社名の由来となっている「蓮香」は、「気品香る蓮の花」から取り、日本文化の国際的な発展性を見込んでローマ表記であるHASKAを充てました。

蓮は、泥より出でて泥に染まらずの言葉通り、過去に囚われず難局を乗り越え必ずこの世に例えようのない美しい花を咲かせることから、浄化の象徴でもあります。

また、損得に囚われず運命を共にした者同士が、極楽浄土でも共に生まれるという一蓮托生の言葉通り、互いに信じあうことの尊さや詞にならない深い慈愛を語る不浄の花とも言えるでしょう。

そんな美しい蓮の花ですが、香りも言い表すことのできない高貴な香りです。

何より、蓮そのものは珍しい花ではありませんが、容姿香りと共にそれが美しいのは人工的に加えられた美しさではなく自然が独自に生み出した美しさであるということ。

そしてそれは、日本がかつて豊かな自然を愛し生活資源として活かすだけでなく、それらの美しさをどのような文明よりも遥かに繊細に感じ取り表現してきた審美性や表現力の豊かさに則り、一つの日本の美の象徴として提案したいという想いも込められています。